目次だよ!
撮影に必要な機材
主に、星雲なんかを撮りたい。という前提で話していきます。
デジタルカメラ
- sonyα65:2016年まではこちらを使っていた。現在は箱に入れて待機中。近いうちに売りにいくか。
- レンズ:タムロンの24-300mmだったと思います。こちらもセットで売るかな。
- レンズ
- AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G
- AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR
- AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR
- 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE
- SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD
- ミラーレンズ500mm F6.3 DX:これには、x2のテレコンも使用することがある。ただ、ピント合わせが難しすぎて、満足する写真が撮れた試しがない・・・。単体500mmなら実用範囲内。
- リモートコントローラー
- 各種撮影機材 ニコン互換品 レリーズ時間調整式MC-36A-680242:実はこれ、正規品のリモートコードMC-36Aのパクリらしいです。しかし、ちゃんと動作しますし、値段も数分の一なので安い方で良いのかと思います。
赤道儀
- ポラリエ:加重制限が「雲台を含めて約2.0kg(モーメント荷重20kg・cm:回転中心より10cmで約2.0kg)」とのことなので、α65からD810Aに乗り換えたら若干の不安がある。近いうちに本格的な赤道儀に移行するかも。(多分するw
ポラリエ雲台ベースPCB-EQ3セットを追加で購入し、使い勝手を向上させた。今はビクセンからも同じようなセット製品が出てるので、そちらの方が良いのかな?ポラリエを作ってるメーカー製品になるわけだし。
これからポータブル赤道儀を購入したいという方には、スカイメモSをおすすめする。周辺機器の充実差はポラリエと変わらず、それでいて安い。更に、オートガイダー端子も付いてると言う拡張性もばっちしなのでスカイメモの方が良いと思います。使ったこと無いけどね。( ´∀`)
(&color(red){2018.01.20追記};)
- Sky-Watcher EQ5 GOTO:ポラリエ赤道儀にD810Aを乗せて運用すると、風が吹くとどうしてもぶれてしまいますし、200mmの望遠だと30秒以上は厳しいのである程度の大きさの赤道儀を考えてたのですが、年末にキャッシュバックキャンペーンなどをやっていましたので、サクッと値段で選びました。
私の腕ではこれで十二分な性能だと思います。というか、最低これくらいないとD810Aが本領発揮できないw。しばらくはこれの使い込みを兼ねての撮影に始終することになると思います。
こんな感じに、撮影できました。
うん、まだまだですね。ピントも甘いし、露出時間ももっと延ばせるかなぁ。
画面右上のモヤッとしてるところが馬頭星雲なんですが、もうちょっと頑張れば撮れそうな感じにひとまず満足。
微動雲台
- kyoeiオリジナル低重心ガイドマウント:元々は名前の通りのガイドマウントなんですが、赤道儀の位置合わせように購入しました。これを買ったときは、ポラリエの微動雲台セットとかまだ無かったので。
三脚
- ビクセン、ポラリエとセットで売ってたヤツ。結構使い勝手が良いので、そのまま使用中。
(&color(red){2018.09.26追記};)
極軸合わせ:ポールマスター
- 特に必要な製品ではないですが、あればかなり楽になります。特に、PCを接続して観測している方々は、極軸あわせの手間がほとんどなくなります。有名どころの赤道儀は対応しているので予算に余裕があれば使ってみるといいでしょう。詳細は他のHPを参照してくださいw
鏡筒
- SD103S:反射望遠鏡に比べ、管理のしやすい屈折望遠鏡をチョイス。レンズ径は大小あるが、値段も比例するので財布と相談しながら選ばないといけない。
私の選択理由は星雲なんかを撮りたいので端の方まで均等な像が結べるのがいいなと考え得ていたら、純正のレデューサーセットがあるので、この鏡筒にしました。まだ中の人の技量が機材に負けてますが、かなりの年数をコイツで遊べそうなので初期投資としては満足してます。
アイピース
- Vixen 天体望遠鏡 LV8-24mm:カメラを鏡筒に接続する場合は絶対に必要になるものではありませんが、コリメート法撮影や、目視をしたい場合は必要になるのが、アイピース。何本かそろえるといいんでしょうけど、めんどくさい私にぴったりのものがあったので、チョイス。
オートガイダー
- QHYCCD オートガイダーQHY5L-IIM:ステラショットを使っているので、対応のガイダーじゃないといけない、と言う理由だけで選びました。後は値段?
特に不便なく使っています。SD103鏡筒が600mm前後の焦点距離で、ガイダーは100mm位の焦点距離のやつをセットしてますが、ガイド撮影しないときよりは、いいかなぁ・・・位しか感じません。というか、まだ使いこなせてないんですよ。数こなさないといけませんね。
外部バッテリー
- suaoki 改良版 ポータブル電源 大容量120000mAh /400Wh:いろいろと悩んだんですが、コイツに決めました。赤道儀、PC、レンズヒーター2本、デジカメ(コード付きバッテリー)の電源供給しながらであれば、5時間ほどは十分持ってくれます。ただ、外気温が0度近くだと持たない可能性が高いです。ヒーターや、PCなどと赤道儀を別々の電源にすればいいんでしょうけど、まとめてこれでやってます。
ですが、落ちが付きます。先日車を買い換えたんです、、、、、、電気自動車のリーフに。何が言いたいか分かりますよね。シガーソケットに100Vの変換機を接続して、エンジン?をかけておけば、超超大容量の外部電源に早変わり。5時間くらいの撮影では、リーフのバッテリーは1%減った位でした。(そりゃ当たり前だw)注意してほしいのは、シガーソケットからの最大電流を越えないようにしないといけないこと。まぁドライヤー使ったりするわけではないので、なんとかなると思いますが。
使用雑記
上記仕様で使っていて気がついたことが一つ。バランス用のウェイトを付けている金属棒と、微動雲台の調節ねじが干渉してしまう事が判明。どうするかと迷い、まず最初に試したのは、M8サイズ、ピッチ1.0のネジを買ってきて調節ねじを置き換えるという手段。
しかし、これでは微調節するときに問題が発生。交換した普通ネジだと調節するのが難しくなる。微動雲台の意味が無くなるので却下した。
そこで、アリガタプレートを使って、少しだけ金属棒の位置をずらせば問題ないと思われるので、その仕様にチェンジ。購入したのは以下。
- INPON 50mmクイックリリースクランプ+L型クイックリリースプレートセット アルカスイス互換 三脚/ボールヘッド/雲台などに対応
- TARION クイックリリースプレート クイックシュー PU25 1/4ネジ デジカメ 一眼レフ ミラレース カメラ 雲台 三脚 対応 25mm
- Sinvitron 三脚ボール 雲台ボールヘッド クイックシュー付き アルミ製 軽量 最大負荷重量15kgまで …
L型クイックリリースプレートはカメラに付け、TARIONクイックリリースプレートを赤道儀のバランス棒の取り付け口にセット。余ったクイックリリースクランプをウェイト棒に付け、使用すると良い感じに軸をずらすことが出来る。
カメラにプレートが付いたので、おまけに三つ目のボールヘッドクイックシューを購入し、レンズの交換をしやすいようにした。(この写真は撮ってません。)
撮影を楽にする周辺機器
- Vixen ポータブル赤道儀 ポラリエ極軸望遠鏡PF-L:写真右下。ポラリエの左上にのぞき窓が有り、そこで北極星を捉えたらOK何ですが、レンズの倍率が上がると、その程度の極軸あわせではずれるのでもう少し精度の高いものをと購入。これは現在のモデルの一つ前なので、形が違いますが、まぁおおよそ一緒です。
- 「折りたたみ星座クッション」:これがあると、極軸合わせの時に地面に付いた膝が痛くないので重宝します。
- 天体観測用ライト SG-L01:撮影現場の明かりはなるべくともしたくないけど、暗いと何も見えないというジレンマを解消してくれるヘッドマウントライト。
- PROTAGE カメラ レンズ 夜露 防止 ヒーター 巻きつけ型 ウォーマー USB 電源 結露 対策 用 :気がついたら、レンズが結露してる事はよくあるので、夏の明らかに結露しないだろうという日以外は使ってます。
- Lee Polyster soft filter set:今は販売されていないようですが、星をぼかして、キラキラと輝いてるようにするためのソフトフィルター。他にも沢山で照るので、好きなものを使うと良いかと。
- フィルターホルダー:上記フィルターはレンズに直接ねじ込むタイプではない角形100mmなので、各レンズに取り付けられるようにするマウント。これがあれば、一枚のフィルターをレンズ径の違うレンズでも使用できる。
- PELICAN ハードケース 1514 ディバイダータイプ 22L ブラック 1510-004-110 :内部のフタ裏にPELICAN ハードケース用オプション 1519 フォトリッドオーガナイザー ブラック 1510-510-000を追加で付けている。
このバックは防水仕様なので、中に乾燥剤を入れておけば、簡易的な防湿庫として機能するため、保管用としても優秀。これ一つでなんとかなるバックだと思ってる。
画像加工に関する道具類
何のことだ?と思う方も多いでしょう。というか、私もそう思ってた。撮った写真を見栄え良くするために「ダーク補正」やら「フラット補正」ってのを行うことが多いらしい。というか、それをすると大分違う。特に「フラット補正」は周辺減光を簡単に調節できるのが嬉しい(ステライメージを使ったら、の話)。そこで加工に使うフラット写真を撮るための道具が必要になる。
フラットフレームを撮影するときの条件
- カメラ+レンズ、の組み合わせで一度撮っておけば、使い回しが出来る。
- ISOは最低の値で撮ってあればいい。
- 写真全体がフラットな一色であること。
道具を使わずにフラットフレームを撮影する方法。
- もうすぐ雨が降るか程度の曇り空に向けて、ピントぼけした状態で撮るとほぼフラットな画像が撮れます。(たぶん
私はしたことがないのでなんとも言えないんですがね。。。これを通称「曇天フラット」と言うそうな。 - 均一に光が当たっている、白い壁をピンボケで撮る。「壁フラット」
上記の方法でフラットフレームが撮れるのかをまず実験してみるのが良いかと思います。なんせ元手がタダですし。それでも無理なら以下のステップにどうぞ。
道具を使うフラットフレーム撮影。
- レンズに白いビニールやトレーシングペーパーをシワが無いように被せ、日の出頃に東の空を撮る。「薄暮フラット」
- 均一に光るELパネルを撮る。「ELフラット」
- ELパネルの代わりにPCの液晶ディスプレイを撮る。「液晶パネルフラット」
- 対象天体の近くで、星しかない or 星が少ない領域を撮影後、画像処理で星を消去しフラットフレームとして用いる「ご近所フラット」
最後に上げた「ご近所フラット」は画像処理に造形が深ければソフトで簡単にできるようですが、それ以外の方はまず無理なので、それ以外の参つを考えてみたらどうでしょうか。ELパネルも明りにムラがある製品を使うとフラットにならないので、ある程度の品質を(値段を)見極めないと意味が無いです。
さて、ココまででフラットフレームをほぼ撮れると思うんですが、超広角レンズ(私が使っているのは、15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE)のフラットフレームを作ろうとすると、話が難しくなります。
と言うのも超広角故の問題が出てきます。
- 曇天フラット、壁フラット、ELフラット、液晶フラットなどでは広角故に風景が映り込む。
- 薄暮フラットを撮るためのシワのない覆いを作るのがめちゃくちゃ大変。
- ご近所フラット、ぇ?何それ?おいしいの?
と言う具合でフラットフレームが作れません。そこで頭を悩ませる事になるんですが、原点に返れば簡単でした。
そもそもフラットフレームとは?
詳しい話を書くと付け焼き刃だとばれるので割愛しますが、レンズの真ん中から端まで均等にほぼまっすぐな光線が入ってきた状態でのレンズ特性およびCMOSの感度を測っている(ってことだよね。。。)のだから、簡単な積分球を作れば解決しますね。
と言うことで、積分球の制作(ここがメインコンテンツ)
実際に、積分球を自作している方々も居るようですので、この方向で突っ走ることにします。
- 使用しているレンズの最も大きなレンズ径(この場合はレンズ全体の端から端まで。Φ77レンズならおおよそ80くらいかな。)を大まかに測っておく。私の場合は100mmだった。
- 積分球の観測穴は積分球の半径の1/2~1/3位以下にした方がいい。
ということで、半径30cmの発泡スチロール半球を東急ハンズの通販で二つ購入。(この場合は内径が30cmではなく、外径)45cmにしようかと思ったが置く場所を考えたら小さい方が良いかと。まぁ制作失敗したら大きいのにするつもりですが。
二つを仮止めしてみた。友人曰く、デススターだな。と。
次は、レンズを差し込む穴を開けます。頂点付近にブスッと基準点を取り、グルッと円を描いて、スチロールカッターで切り抜きます。
糸で円をマークしてから切りましたが、ソコソコ上手くいったと思います。初めてにしては・・・
次に光源用の穴を開けます。
この光源ですが、レンズ差し込み穴から入れて内側にペタッと貼り付けても良いのですが、そうなると光源がLEDになります。気にしない方はそれでいいと思いますが、私は光スペクトルが偏るのがどうなのか判断付かなかったので、通常の豆電球で作りました。そうすると、レンズ穴から差し込んで、と言うのが厳しいのでおおよそレンズ穴から大凡45度の角度に光源の穴を開けました。上の写真左下にあるのがその穴ですね。
光源はマグライトを使います。ライトのカバーを外してしまえば良い感じに光が広がるので使いやすいかと。
ここまで出来たら、二つの半球を併せて、光源をつけて、レンズを差し込んで、パシャリ。で終わり・・・・・・のはずだったのですが、そうは問屋が卸してくれませんでした。撮れた写真は以下の通り。
見ての通り、半球を併せた所にスジが入ってしまっている。これではいけないと言うことで、真面目に内装を塗りまして(アサヒペンのクリエイティブカラースプレーつや消しマットホワイト)半球同士をノリとパテで隙間無く埋めて再チャレンジ。
そして結果がこちら。
大分良い感じになったが、まだリングが見える。この辺で妥協しても良いのだけど、なんだか気持ちが悪いのでもうちょっと工夫してみる。
おそらく、外からの光が透けてるので透過率の差がある接着面に明暗が出来るのだろうと予想し、外からの光が入りにくいように、外を黒に着色することにした。
台座を簡単にくっつけて、、、レンズ穴の付近は厳密に黒くする必要は無いので、、、
光源の穴の中から黒のスプレーが入らないように注意しようね。
ということで、真っ黒のデススターが完成。
ものすっっごくチャチだけどこれで役目は果たすはず。と意気込んで実験。。。
出来ました。ほぼ接合部のリングが出てません。フラットフレームの完成です。
これを見ればよくわかると思いますが、写真の端に行くほど黒く(周辺減光)なってる様子が。これを補正すれば、きれいな写真になるだろうなと言うのも感覚的に解るかとおもいます。
ココまでで。
ここまででほぼ私の所有する備品の整理が終わりました。結構な諭吉さんがサヨナラしますが、その分の満足感は得られるかと思います。
まぁ星空ファンの中では平均的かそれ以下の散財だと思います。(願望w)
ここまでそろえたら、以下のような写真が撮れます。
赤道儀 sky-watcher EQ5 GOTO
ポラリエ赤道儀にD810Aを乗せて運用すると、風が吹くとどうしてもぶれてしまいますし、200mmの望遠だと30秒以上は厳しいのである程度の大きさの赤道儀を考えてたのですが、年末にキャッシュバックキャンペーンなどをやっていましたので、サクッと値段で選びました。
私の腕ではこれで十二分な性能だと思います。というか、最低これくらいないとD810Aが本領発揮できないw。しばらくはこれの使い込みを兼ねての撮影に始終することになると思います。
こんな感じに、撮影できました。
うん、まだまだですね。ピントも甘いし、露出時間ももっと延ばせるかなぁ。
画面右上のモヤッとしてるところが馬頭星雲なんですが、もうちょっと頑張れば撮れそうな感じにひとまず満足。
これからの予定
鏡筒を新しくした結果、赤道儀の搭載容量のギリギリまで来ています。EQ5に手を出したのは、失敗だったかも知れません。
ということで、赤道儀を新しくするかも・・・
という以外は現状の機材で120%楽しめております。